こんにちは!
薬剤師の中村です。
先日薬膳料理教室に行ってきました。
11月8日が立冬、11月22日が小雪で、暦の上では今から2月の立春
までが冬となります。
でも、現実はまだ温かい日も続き、寒さ対策だけはまだ早いです。
秋は肺が弱る季節ですが、咳が出る方も多いのではないでしょうか。
秋の乾燥は喉や気管支に影響して、喉のイガイガや咳の症状をよく起こします。
喉や気管支の表面は粘膜ですので、粘膜を強くするために黄色の食材がいいと言われています。
中国では、秋になるとかぼちゃを食べなさいと言われたそうです。
でも、風邪やウイルスが心配なのは冬もですから、今からの季節
、かぼちゃやにんじん、栗、ぎんなん、卵の黄身、サツマイモなど、黄色い食材は毎日もしくは週に2~3回は召し上がった方がいいそうです。
肺を強くするのは白いものですから、大根、百合根、山芋、里芋、蓮根なども沢山食べましょう。
教室に通い始めてから、私も秋~冬に白と黄色の食材をよく摂っていますので、ちょっとした風邪はひいたかもしれませんが、よく覚えてないくらいですし、インフルエンザにもかからず、助かっています。
冬は腎が弱ると言われる季節です。
腎の中には精が蓄えられていて、寒い冬はたくさん汗をかくような運動は避けた方がいいそうです。
汗は「気(エネルギー)」を含んでいますので、出し過ぎると他の季節よりは精力が落ちると言われています。
そして、風邪もひきやすいです。
ほどほど体を動かして、いつもより早寝、遅起きして、プチ冬眠
の状態にすることが、次の春を元気に迎えられるのです。
そうは言っても、私も朝はいつものように早起きしてお弁当を作らないといけません。
それなら、できるだけ早く寝るようにして、元気をためておこうと思います。
冬にとるといいものは黒の食材です。
黒きくらげ、キノコ類、海藻、ごぼうなどです。
冬は行動が鈍りがちで、腸内環境も悪くなりがち。
黒の食材は食物繊維が含まれるものが多く、特にごぼうは不要性と水溶性の食物繊維が含まれる貴重な食材です。
ごぼうを蒸して、干しておくと、お味噌汁や煮物など、使いたいときにさっと使えるので、便利だそうです。
ただ、ごぼうは陰性、つまり冷やす食べ物なので、ネギ生姜ニンニクなどの薬味と一緒にとると冷やし過ぎなくて安心です。
白の食材の長芋は、昔から精がつく食べ物として、食卓に登場したこともあるのでは。
長芋は腎にも良い食材で、漢方薬にも使われます。
食べましょう(*^_^*)
朝昼と黒いものをとっていないなと思うときは夕食に黒ゴマをおさじ一杯とるといいそうですよ。
風邪を引きやすいこの季節。
パン先生のおすすめ予防法は生のニンニクです。
ちょびっとでもいいそうですから、みじんぎりにした生ニンニクと塩とゴマで野菜を和えたり、タレやお味噌汁、お鍋に加えてもいいですね。
ニンニクは殺菌効果が強いからなのです。
ほかにも、殺菌作用がある食材しては、大根、わさび、しそ、菊など。そして、お酢。
酢の物をとると、殺菌とともに秋疲れに良いそうです。
お鍋にはポン酢ですね(*^_^*)
今日から福岡も寒くなってきました。
また温かい日中があっても背中は絶対に冷やさないように。
腎も弱るそうです。
腎が弱ると、足腰の冷えが強くなったり、生理痛がひどくなったり、トイレが近くなったり、なんとなく疲れがとれないなど、よくありません。
咳がでるときなどは、前を開けて涼しくした方が咳は止まります
でも、背中は冷やさないようにしましょう。
白、黄、黒そして、良質なタンパク質の食材がたっぷりだった11月の薬膳でした。
ご家庭の食卓でも、ぜひたくさん召し上がってくださいね!