バンクーバーオリンピックが楽しみな今日この頃。
今日は長島選手と加藤選手のメダルがうれしい日でしたね。
だけど、上村愛子選手といい、今日の川口選手といい、頑張って頑張って、でも目指すところには届かなかった選手の悔しさが混じる表情とそれをこらえてインタビューに答える姿には、こちらも胸がきゅーっとなる感じがして、思わず目がうるんでしまいます。
そして、目がうるむどころか涙が流れてしまった今日のニュース。
鹿児島で5年前過労のため突然意識不明になり、その後寝たきりになってしまった35歳の息子さんのために両親が会社を相手に起こした裁判で、裁判長は会社側に対して1億9000万を支払うよう命じました。
両親が息子さんを介護する姿がニュースで流れていましたが、つきっきりでたまる痰をとり、1日7回の薬をあたえ、硬くならないようにとマッサージをし・・・。
60代のご両親にとっては、大変な労力です。
だけど、かけがえのない息子さんなのです。
息子さんの命がある限り、ほっておけるはずはありません。
過労のため、心臓や脳に障害がおこり、労災の対象になった件数が昨年は300件以上だったそうです。
労働条件が厳しい中、個人の労働環境が苛酷になっている現実があります。
そして、一番大切な体が壊れてしまう。
なんのために働いているんでしょう・・・とご本人やご家族はやりきれなくなってしまうのではないだろうかと思ってしまいます。
鹿児島の方もきっと真面目で、一生懸命だった息子さんだったのでしょう。
今、過労のために身体だけでなく精神的にも病んでしまう方が多くいます。
私は働きすぎではありませんが、頑張ろうと思い、結局自分のキャパを超えてしまうと狂暴的でとてもいやな女になります(家族は怖いのか遠慮してかそうはいいませんが・・・)
そんなときは、寝たり、買い物したり、外食したりすればとりあえず回復します(苦笑)
機嫌のいい私をみて、5歳の娘は「お母さん、おこらんどきー(怒らないでいてね)」と言いました。
あ、ちょっと話が私のことになってしまいましたが、私も「ここで発散しきらない性格だと、どんどんマイナスになってしまうのかも」と思うことがありました。
人間はロボットじゃないし、いろんな感情がある。
生きていれば、どうしても自分の思い通りにならないこともあるでしょう。
何よりも大切なのは、まずは体なんだと思います。
人にはそれぞれのキャパシティもあります。
自分が「何かおかしい」と思うことがあれば、無理をしないで、早めに対応してほしい。
「そんなことできない」と思うばかりでなく、何か道があるはずなんじゃないかと信じたいです。
私が息子や娘に伝えていきたいこと。
一番には体を大切にしてほしい。
そして、自分のできることを一生懸命してほしい。
私にとって、家族の健康というものはかけがえのないものなのです。