ひと月前のことですが、6月8,9日は日本不妊カウンセリング学会に参加してきました。
学会では難治性男性不妊への取り組みについてのシンポジウムも開催されました。
そこでは「男性不妊症」の本の著者である、石川先生も講演されました。
今や、不妊の原因は女性と男性と半分半分(女性40%、男性40%、両方15%、原因不明5%)くらいだと言われています。
どうしても不妊治療というと女性の方が、肉体的、精神的に負担が大きくなります。
また、男性側に原因があることも、まだまだ男性として受け入れがたい現状があり、治療に積極的になれず、女性ばかりが一生懸命なケースも多いのです。
著者は、男性側の不妊の原因、治療の最前線、治療の現状と限界などを項目ごとに記載されています。
読んでいて、男性不妊の原因の解明や治療法などの進歩を賞賛すると同時に、専門医の少なさや高額の医療費負担、治療の限界などに、やはり胸が詰まる思いがしました。
不妊治療は二人で行うものです。
女性だけに任さないで、男性が積極的に治療に参加するためにも、この本を読んで、男性不妊の実態を知ることも大切だと思います。